階段昇降機は、足腰に問題があり階段の昇り降りが不自由な人や、昇り降り動作で心臓に負担がかかる人が安全に行き来できるよう介助するリフト機器です。階段への取り付け工事で設置できますので、ホームエレベーター導入よりもコストや手間がかかりにくい点から選ぶ人が増えています。階段に昇降機が走行するためのガイドレールを設置して、そのレールに沿って駆動するいすに腰掛けて移動するタイプと、車いすごとテーブル状の台に乗って昇降するタイプがあります。どちらも現在ある階段に後付けで設置できる点が魅力です。階段の形状に合わせてガイドレールを曲げて設置することもできますので、らせん階段など曲線のある階段にも設置することができます。使用しないときには座面を折りたためるタイプの製品では、極端に場所を取らずにすみます。

大規模リフォームをしなくて済む階段昇降機

あまり幅のない階段にも設置しやすいタイプのいす式階段昇降機は、大抵の場合、階段そのものへの補強工事も要らないことから、家庭用の昇降機として比較的選ばれやすくなっています。階段にガイドレールを設置するための、頑丈な下地は必要となります。壁の補強工事そのものは大抵不要であることから、設置工事が大がかりにならずに済み、ホームエレベーターを設置する費用よりもかなり安く抑えられます。また、電気代が月100円程度で済むケースが多く、維持費がかからない点からも人気となっています。いす式の昇降機は、操作方法も比較的簡単ですので、機械類の操作が苦手な人でもすぐに覚えて利用できるようになっています。必要となる介助の度合いにあわせて各種オプション機能をプラスすることもできますので、利用者によって、より使いやすいカスタマイズも可能となっています。

場所を選ばず導入しやすいバリアフリー機械

車いす用の昇降機は、家庭用よりもエレベーターが未設置の駅や公共施設などで利用されるケースが多くなっています。キャタピラなどの走行装置がフレームの下部に設置されており、可搬式で動くタイプの昇降機です。このタイプは利用者本人が操作するのではなく、後方などでオペレーターが操作することによって階段を昇り降りする仕組みになっています。介助型階段昇降機とも呼ばれています。スペースの都合などから本格的なバリアフリー工事を進めにくい場所でも活躍します。小型のリフトアップ式と呼ばれるタイプは、背負子のような形のフレームに車椅子を設置して、フレームの下から突出するタイヤやバーによって昇り降りします。レールタイプより費用が安価ではありますが、操作が難しく、安全面でいくつか改善すべき点があります。階段の構造や安全性からも、家庭用としては、いす式昇降機が導入しやすいと考えられます。